先端理工学部 内田欣吾教授・服部陽平助教の研究グループが 「溶液中で高効率蛍光を示す安定ラジカル」を開発 英国王立化学会「Chemical Science」誌に掲載【研究部・先端理工学部】
2022.12.09
先端理⼯学部応⽤化学課程の服部陽平助教・内⽥欣吾教授らが、溶液中で⾼効率蛍光を⽰す新規安定ラジカルの創出に成功しました。
有機EL ディスプレイの広範な実⽤化に伴い、発光有機分⼦はますます注⽬を集めていますが、有機EL の発光材料に適した分⼦は限られています。通常の蛍光分⼦では三重項励起状態が低エネルギーに存在するために、EL の発光効率が分⼦の蛍光量⼦収率の4 分の1 に落ちてしまう現象がありますが、安定発光ラジカルは⼆重項励起状態が低エネルギーであるため、発光効率の落ちない優れた有機EL 発光材料となることが期待できます。
本研究成果は、イギリス王⽴化学会のトップジャーナルであるChemical Science 誌(オープンアクセスジャーナル)にWEB 掲載されました。
※詳細はプレスリリースをご覧ください。
【論文掲載情報】
雑誌名:
論文名:
(溶液中で高効率蛍光を示す最もシンプルな構造の安定ラジカル:トリアリールメチルラジカルとベンゼンドナー)
著者名:
服部 陽平(龍谷大学先端理工学部)
北島 稜⼤(龍谷大学理工学研究科)
⼤⽥ 航(株式会社MOLFEX)
松岡 亮太(分⼦科学研究所/総合研究大学院大学)
草本 哲郎(分⼦科学研究所/総合研究大学院大学/JST さきがけ)
佐藤 徹(京都大学福井謙一記念研究センター/京都大学大学院工学研究科)
内⽥ 欣吾(龍谷大学先端理工学部)